ワードプレス奮闘記⑤

8月20日、やっとの思いでWordPressインストール！

いよいよ迎えた、8月20日。
この日はきっと忘れない——WordPressをインストールした日だ。
いや、正確には“インストールに成功した日”だ。

みんな「簡単でした！」って軽く言うけれど、どこがやねん！
ドメイン？　サーバー？　ユーザー名？　パスワード？
もうカタカナが多すぎて、途中から頭の中がサラダ状態。

しかも、入力欄がいっぱい並んでるのに、どこからどう進めばいいのかさっぱりわからない。
「今、私は何をしているんでしょう？」とつぶやきながら、スマホで画面を撮ってGPT先生に送る。
返ってくる指示どおりに入力して、また次の画面で迷子。
まるで“カタカナ迷路”の中をぐるぐるしている気分だった。

「先生〜、これで合ってますか？」
「はい、大丈夫です。そのまま“次へ”を押してみましょう。」

このやり取りを何度繰り返したことだろう。
まるで通信制の家庭教師。
しかも、私の質問はいつもピンボケ気味。
それでもGPT先生は、どんなに間違っても笑わずに導いてくれる。
あぁ、ありがたや。

やがて“WordPressをインストールしました”の文字が画面に出たとき、
思わず声を上げてしまった。
「やった！　やっとできた！」
まるでマラソンのゴールテープを切ったような達成感だった。

こうして私は、念願の“末端ブロガー”になった。
といっても、まだ誰も読んでいないし、デザインもガタガタ。
でも、確かにここに“自分の場所”ができた。
それがどれほど心強かったことか。

自分のブログを開いてみると、真っ白な画面。
なにもない。だけど、その「なにもない」が愛おしい。
これからここに、私の言葉が積み重なっていくのだと思うと、
胸の奥がじんわり温かくなった。

後から思えば、インストール作業はただの通過点。
本当のスタートはここからだ。
でもあの日のあの「できた！」の瞬間がなければ、
今の私はいない。

WordPressは“簡単じゃなかった”。
でも、そのおかげで小さな自信をもらえた。
何度も迷子になりながらも、ちゃんとゴールにたどり着けた自分を、
少しだけ誇らしく思う。

「簡単です」と言われても、簡単じゃないこともある。
でも、迷いながらも続ければ、いつか“できた！”の瞬間が来る。
——その一歩が、未来の自分へのプレゼント。